23日(水)
船橋競馬場(曇・不良)で行われた第67回
ダイオライト記念(JpnII 2400m)は、川崎の5番人気
ノーヴァレンダ(
森泰斗騎手)が逃げ切って3連勝、2018年
全日本2歳優駿(JpnI)以来のダート
グレード競走制覇を飾った。2馬身半差の2着に8番人気の
エブリワンブラックが入り、さらに半馬身差の3着には地元船橋の
ミューチャリーが入った。連覇を狙った
ダノンファラオはそこから半馬身差の4着、ハナ差5着が大井の
セイカメテオポリス、2番人気の
ヴェルテックスはそこから9馬身離れた6着、1番人気の
メイショウカズサは9着という結果に終わった。
勝った
ノーヴァレンダは
父ダイワメジャー・
母モンプティクール(
その父クロフネ)の牡6歳黒鹿毛馬、川崎・
内田勝義厩舎の管理馬。通算成績17戦6勝、南関東転入後は4戦3勝、前走で重賞の
報知オールスターカップも制しており、これで3連勝達成。ダート
グレード競走制覇は
JRA所属時に制した2018年
全日本2歳優駿(JpnI)以来、3年3か月ぶりの2勝目となった。
レース後の関係者のコメント
1着
ノーヴァレンダ(
森泰斗騎手)
「地元のこのビッグレースを初めて獲らせてもらってメチャクチャ嬉しいです。感無量です。正直、返し馬の段階で若干重めだなと感じました。しかし、しっかり結果を出してくれて大した馬だなと感じました。
メイショウカズサを行かせて2番手という案も想定していたのですが、こちらの方がスタートも速く、二の脚もついていたので、主張してハナを取り切りました。折り合いも上手くついていたと思います。
ダノンファラオが早めに来て、向こうの方が手応えは良さそうだったので、少し分が悪いかなという感触だったのですが、4コーナー手前でステッキに反応していたので、馬の地力で勝ったと思います。
今日、
ダイオライト記念を勝ったわけですし、JpnIIということで、次はもう一つ上のレースを目指していくと思います。頑張りたいです。
今日はご来場ありがとうございます。おかげさまですごく良い馬に乗せていただいて、地元船橋で勝ってみたいレースの一つであった
ダイオライト記念を勝つことができて、本当に嬉しく思っています。また今日の最終レースと、明日からも精進して上手い騎手になっていきたいと思っています。またご声援下さい。ありがとうございました」
2着
エブリワンブラック(
戸崎圭太騎手)
「今日は出たなりで早めに踏んでいくという指示でした。向正面から動いていきましたが、他の騎手の手が動いている中でスイスイ上がっていけました。力のいる馬場が合っていたかもしれません。タフなレースになりましたが、この馬の持ち味を出すことができました」
3着
ミューチャリー(
本橋孝太騎手)
「向正面でスムーズさを欠くところがありました。あそこがスムーズだったらもっと際どかったかもしれません。長くいい脚を使う馬です」
4着
ダノンファラオ(
坂井瑠星騎手)
「課題のゲートも大丈夫でしたし、理想の競馬はできました。勝ちに行っての結果ですから、悔いの無いレースはできました」
5着
セイカメテオポリス(
矢野貴之騎手)
「おっ、と思ったところはありました。ただ、早めに動いたぶん、最後は脚色が一緒になってしまいました。この馬の成長力を感じます」
6着
ヴェルテックス(
横山武史騎手)
「湿った馬場がどうかと心配していましたが、返し馬で大丈夫だと思いました。しかし実際の競馬は違いました。距離はあった方がいい馬ですし、小回りコースだってこなしていますから、今日の一番の敗因は馬場ですね。本当はもっと前に行きたかったのですがついていくのがやっとという競馬でした。今日は参考外の一戦です」
9着
メイショウカズサ(
幸英明騎手)
「逃げられれば全然違うと思うのですが、2番手だとずっと右手前になり、自分のリズムで走れなかった事がきつかったです」
(取材:三浦拓実、中野雷太)
ラジオNIKKEI