阪神競馬場は、2000m戦で内回りコースが使用され、1800m戦は外回りのワンターンコース。瞬発力勝負になりやすいのが特徴だ。また、とくに近年では重要度が加速度的に増しているレースで、昨年は
シャフリヤールがここを
ステップにダービーで世代の頂点へと上り詰めたほか
キングカメハメハや
ディープスカイ、
キズナ、
アルアインなどがクラシックウイナーになっている。
◎
リアドは、今回と同じ舞台の新馬戦に勝ち、
若駒S2着馬。半マイル通過49.0秒という流れから強烈な決め手を発揮したデビュー戦も強かったが、どこか噛み合わないようなレースになってしまった
若駒Sでも勝負強さを遺憾なく発揮した。
ストロングタイタンや
ギルデッドミラーの半弟で、
母タイタンクイーン14歳時の産駒だが、さすがセレクトセールでは4億7000万円まで競りあがった馬だ。まだ線の細さを感じさせる部分もあるが、その分伸びしろがありそうだ。
〇
ドゥラドーレスは
セントポーリア賞優勝馬。右回りと左回りの違いはあるが、同じワンターンコースで行われた1800m戦を連勝してきた。デビュー戦が半マイル通過49.2秒、前半1000m62.1秒という流れを後方から追走し33.4秒の末脚で快勝。前走は一転して46.4〜58.3秒という速い流れになったが、戸惑うことなく追走し、最後は大外から力でねじ伏せるように突き抜けた。デビュー戦、そして2戦目ともに出遅れてしまったのが気になるが、祖母の半兄に
ディープインパクトがいる血統。クラシックに向けて楽しみな1頭だ。
▲
コマンドラインは
サウジアラビアRC優勝馬で、
ホープフルS1番人気馬。前走はスタートでアオッてしまったために後方で揉まれこむようになってしまったのが敗因。加えて最後の直線でも不利を受けた。能力の高さはデビューからの2戦で証明済み。実績あるワンターンコースで見直したい。
少頭数だけにあまり手を広げられないが、スローペースが予想される1戦だけに△
セイウンハーデスの先行力は無視できない。前走の
こぶし賞で先着を許した
スタニングローズが
フラワーCに勝利したことも心強い材料だ。