春のス
プリント王決定戦。過去10年間で1番人気馬は2勝2着1回3着3回とやや苦戦傾向だが、歴代王者の顔ぶれは時代を代表するスピード馬ばかり。馬場状態が読み切れない部分もあるが、スピード自慢の18頭が顔を揃えて激しいレースが期待できそうだ。
◎
レシステンシアは19年の
最優秀2歳牝馬。
桜花賞2着、
NHKマイルカップ2着と世代を代表する1頭で、昨年は
高松宮記念2着、
スプリンターズS2着。
香港スプリントにも遠征し2着と健闘している。やや勝ち味に遅いタイプではあるが、
ダイワメジャー産駒らしく先行力を武器とし、1400m戦以下に限れば7戦して4勝2着3回と堅実な走りを見せてくれている。海外遠征帰り初戦という部分でやや割引が必要かもしれないが、泥が跳ねあがるような
桜花賞でも2着に健闘しており、馬場状態に左右されないスピードは心強い。
〇
メイケイエールは
シルクロードSなど重賞4勝。溢れるスピード能力ゆえに時に制御不能に陥ることもあったが、前走は好ダッシュから好位に控えて抜け出すという新境地を見せてくれた。まだ100%の信頼というわけにはいかないが、無視もできない。
パワータイプの母系なので悪化した馬場を苦にすることはないだろうし、このようなタイプは走りにくい馬場では折り合いがつくケースが多い。不安よりも、楽しみが大きい1戦になりそうだ。
▲
グレナディアガーズは
朝日杯フューチュリティS優勝馬。
NHKマイルCは3着だったが、昨年暮れの
阪神カップは出遅れながらも、最後は大外を回って勝利している。世界的な大種牡馬
フランケルの直仔で、母はBCフィリー&メアス
プリントの優勝馬。今回が初のス
プリント戦となるが、
パワータイプのスピード馬なので大きなマイナスにはならないはず。前走の
阪神カップにおいて、新しい一面を見せてくれたことで競馬に幅が出たのは事実。あのような競馬ができれば中京コースにも対応してくれることだろう。
復活なった△
ダイアトニックは一昨年の3着馬。ゴール前で寄られなければというシーンもあっただけに期待するものがあるはず。切れ味鋭い△
トゥラヴェスーラ、△
シャインガーネット、△
ナランフレグらも押さえておきたい。