南関東競馬を代表する名伯楽・
出川克己調教師(68)=船橋=が25日、引退を迎えた。96年5月開業から最後の出走馬となった9R
キトゥンズルンバ(5着)までの
地方競馬での通算成績は3430戦して1着783回、2着548回、3着407回。通算勝率2割2分、連対率3割8分という高い数字を残した。
重賞勝利数は98年
かしわ記念、同年
帝王賞などを制した
アブクマポーロを始め65勝。同馬では97年東海
ウインターS(G2)でJRA重賞も勝利した。03年には南関東リーディングトレーナーに輝いた。
キトゥンズルンバが引き揚げてきた装鞍を終えて、同師は「この1頭といえば、やはり
アブクマポーロですね。基本的に(大レースなど)勝ってくれる馬をすぐ(開業して2年目)に管理したので、競馬をなめてしまう部分もあったが、色々と教えてもらい仕事ができるようになった。それからはバタバタとしてきたが、無事で走るのをモットーとしてきたが、ある程度はいけたかな。割とラッキーでしたね」と笑顔で27年間を振り返った。