競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週は岩田康Jが大活躍。
皐月賞トライアルの2鞍で逃げ切りVを決めた。
19日の
若葉Sはダートでデビュー2連勝中だった
スカイグルーヴの半弟
デシエルト(牡、安田隆)が初めての芝をクリアして、3馬身差の快勝。良血馬の素質を開花させた。次走は引き続き、岩田康Jで
皐月賞(4月17日・中山、芝2000m)を予定している。
20日のス
プリングSは
ビーアストニッシド(牡、飯田雄)が重賞初制覇。未勝利戦V後は重賞に挑戦を続けて2、4、3着とあともう一歩だったが、念願のタイトルをゲットした。レースを振り返って、師は「スタートでつまずいたのでヒヤッとしましたが、鞍上が上手に乗ってくれました。最後もよくしのぎ切ってくれたし、いい根性があります」と安どの表情を浮かべた。次走は在厩調整で
皐月賞を予定。和田竜Jとの初コンビでG1制覇を目指すことになった。
21日のフラワーCは好位3番手の内々を追走した
スタニングローズ(牝、高野)が、2番手追走から抜け出した
ニシノラブウインク(牝、美浦・小手川)をゴール前できっちり半馬身とらえてV。4度目の重賞挑戦で初制覇を決めた。師は「一戦ごとに成長をして良くなっています。牝馬にしては馬格があって、背中もしっかり。長距離輸送も3度目ですし、同世代の馬よりも精神的に強い感じがします。これでG1を使えるところまできましたね」と喜んだ。今後については「少し間隔をあけた方がいいタイプ。最終的にはオーナーサイドと相談してからになりますが、多分、
桜花賞(4月10日・阪神、芝1600m)は使わないと思います。次走はNHKマイルC(5月8日・東京、芝1600m)か
オークス(5月22日・東京、芝2400m)を考えています」とコメントした。
未勝利-1勝クラスと連勝中の
エターナルビクトリ(牡、小崎)は引き続き、
武豊Jで
青葉賞(4月30日・東京、芝2400m)を予定。「レースごとに短期放牧を挟みながら、帰厩後の姿を見るたびに成長を感じます。体幹がしっかりしてきました」と師からも自然と笑みがこぼれる。広いコースと距離延長はプラス材料。ダービーの優先出走権獲得を目指す。
若葉S2着の
ヴェローナシチー(牡、佐々木)は
京都新聞杯(5月7日・中京、芝2200m)へ向かう。師は「一瞬の切れ味というタイプではなく、中山コース向きではないですね。広いコース、ダービー(5月29日・東京、芝2400m)でこそ持ち味を生かせます」とコメントした。
ファルコンS2着の
タイセイディバイン(牡、高野)は
アーリントンC(16日・阪神、芝1600m)を予定している。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ