17年からGIに昇格した一戦。GIIだった頃もGIと遜色ない好メンバーが揃うことが多かったが、過去10年で1〜3番人気馬がワンツーしたのは13年の1回のみと、人気通りに決着することは少ない。古馬中距離GIとしては数少ない内回りコースを使用したレースであることが、その要因の一つと言える。
1.前走5着以内
GII時代も含む過去10回で、前走5着以内だった馬が[9-8-10-57]で複勝率32.1%なのに対し、前走6着以下だった馬は[1-2-0-41]で複勝率6.8%。前走掲示板を外した馬の巻き返しはあまりない。
2.内・小回り重賞の実績に注目
昨年の覇者
レイパパレは同舞台の
チャレンジCを制しており、2着の
モズベッロも前年の
宝塚記念で3着だった。他にも、
アルアイン、
ペルシアンナイト、
キタサンブラック、
ヤマカツエースら多くの好走馬には、それ以前に内・小回りコースの重賞で好走した実績があった。
3.距離短縮組が中心
過去10回で、前走からの距離短縮となる馬は[4-6-8-36]で複勝率33.3%なのに対し、前走も2000mだった馬は[3-2-1-28]で複勝率17.6%、距離延長組は[3-2-1-34]で複勝率15.0%。
アフリカンゴールドは元々力がありながら気性面が影響して力を出し切れないレースが続いていた印象だが、近走
国分恭介騎手とのコンビに替わってついに素質開花。前走の
京都記念はGI級の馬も相手にいたが、後続を寄せ付けない逃げ切りで重賞初制覇を飾った。相手強化や同型との兼ね合いなどクリアすべきハードルは低くないとはいえ、条件設定は合うだけにここでも一発の魅力はある。