「
大阪杯・G1」(4月3日、阪神)
5連勝中の上り馬が圧巻リハだ。
ジャックドールは30日、栗東CWで
スーパーホープ(4歳2勝クラス)を追走する形からスタート。前半は緩やかなラップを刻み、後半2Fは静から動へ
ギアチェンジ。全体時計は6F85秒6ながら、ラスト1Fは水曜最速の10秒8を記録して首差先着を決めた。藤岡師は「これぐらいは出ると思っていた」と涼しい表情だ。
レコード駆けの
金鯱賞から中2週。状態の確認を終えた藤岡佑は「全体時計を速くしないように、ラストをしっかりと動かした」と意図を説明。「ダメージ、反動を確認したけど、しんどそうなそぶりは見られなかった」と満足げに話した。
1勝クラスVから5連勝と、わずか半年で重賞ウイナーへ上り詰めた。「まだ良くなりそうな余地のある馬だけど、21年春に比べると後脚がしっかりとした」と鞍上。トレーナーも「精神面でもオンとオフがはっきりしている。たくましくなった」と目を細める。
今回も逃げの手を打つのか-。「ハナに行けないとマイナスになる馬ではないけど、ス
トライドが大きいし、スピードをそがない形で。単騎のハナが理想」。無理な主張こそしないが、主戦は風を切る
スタイルを描く。
藤岡父子でのJRA・G1挑戦はこれまで18回を数え、18年
皐月賞(
サンリヴァル)の2着が最高着順。「親子で勝てるのは夢のよう」と指揮官なら、藤岡佑も「父の手掛ける馬で大きなレースを勝ちたいというのは当然持っている」と思いを語る。目下の勢いは十分。打倒・
年度代表馬の一番手として、ここも速力全開といく。
提供:デイリースポーツ