「魁!海外馬券塾」(30日)
サウジアラビアでの4勝に続き、ドバイWCデーでは5勝と、再び日本馬の強さが世界に強烈な印象を与えた。日本では勝った、また勝ったと盛り上がっているうちに、夜が更けていたというファンの方も多かったのではと思う。
ドバイで勝った5頭のうち、誰もが認める日本のチャンピオンだったのは
シャフリヤールだけで他の馬は決してそうではない。前走
中山記念こそ勝ったが、
有馬記念では13着に終わった
パンサラッサはもちろん、
京都金杯9着(
バスラットレオン)、
福島記念4着(
ステイフーリッシュ)、
ヒヤシンスS6着(
クラウンプライド)の馬が、世界中から選ばれた強豪たちに勝ったのだ。我々が毎週のメインレースで見ている馬は、どれも世界に飛躍できるレベルだと言っていい。本当に日本の競馬界全体を元気づける結果だった。
23年のサウジとドバイには一体、何頭の日本馬が行くんだ?という話が既に関係者の間で出ている。日本馬が活躍するほど全体のレーティングが上がり、招待馬に選ばれやすくなる。出走した22頭の関係者を支えた裏方のスタッフの苦労は間近で見ていても相当なものだったが、それでも全員が無事に帰国できた。「日本の馬なら何頭来てくれても大歓迎だ」という現地主催者の言葉が何よりもうれしかった。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ