「
桜花賞・G1」(4月10日、阪神)
フェアリーSを制した
ライラックが31日、美浦Wで併せ馬。初コンビを組む福永が栗東から駆け付けて初コンタクトを取った。呼吸をぴったり合わせて、スムーズな走りで先着。順調な仕上がりをアピールした。99年
プリモディーネ、05年
ラインクラフトと、
桜花賞2勝を挙げる名手とのタッグは心強い限り。強烈な末脚を武器に、クラシック奪取を目指す。
福永を背に美浦Wに入った
ライラックは、僚馬
プレシャスブルー(8歳オープン)を追い掛けてスタート。直線では内から馬体を並べ、しっかりしたフットワークで併入した。タイムは6F85秒6-39秒4-11秒8。
感触を確かめた鞍上は「いい動きでしたね。
バランスのいい、質の高い走りをするタイプ。調子の良さを感じることができました」と納得の表情。さらに「阪神競馬場への輸送が課題になりそうですが、厩舎がきっちり準備をしてくれるはず。楽しみです」と笑顔で続けた。
21年11月の
京都2歳Sで8着に敗退。初の長距離輸送が響き、馬体重はマイナス10キロ。レース前から
テンションが上がってゲート入りもゴネてしまい、まともな競馬ができなかった。その後は馬運車に乗せる練習を行っている。今回も関西への輸送は鍵になるが、相沢師は「今は全く問題ない」と胸を張る。
前走後は
トライアルを使わずに本番へ直行するローテを選択。指揮官は「予定通り。少し時計は遅かったが、動きは良かった。牝馬をうまく乗ってくれるジョッキーなので心配はしていない」ときっぱり。ハマった時の決定力はピカイチ。魅力たっぷりの
オルフェーヴル産駒が、大舞台でも豪快な走りを見せる。
提供:デイリースポーツ