中京開催が終わり、今週は中山&阪神の2場開催となる。
重賞もやや少な目で、土曜日にまず中山競馬場でGIIIダービー卿CT(中山芝1600m)。そして日曜日に阪神競馬場でGI
大阪杯(阪神芝2000m)の2つ。
今週の予想はもちろん、
エフフォーリアを中心とした豪華メンバーが揃うGI
大阪杯のほうにスポットを当てて馬券の傾向を探っていこう。
1.3番人気馬はなぜか過去10年凡走?
大阪杯がGIに昇格したのは5年前の17年から。
前身はGII産経
大阪杯。阪神競馬場・開催時期・施行距離芝2000mという点は変わらないがやはりGIとGIIでは若干の違いはあるだろう。GI戦となってからの過去5年データを重視しながら、不足な点を過去10年のデータを使って補完していく。
まずは1番人気馬の成績チェックから。
過去5年では1番人気馬は2勝している。【2-0-2-1】でまずまずの成績。これが過去10年だと【3-2-3-2】。馬券圏内キープ率80パーセントならば、信用度としては高いといっていいだろう。
次に、2番人気馬は過去10年【3-2-2-3】。これも1番人気と同じレベルで、まずまず良い成績だ。しかし3番人気馬がまったく走っていない。【0-0-0-10】で過去10年ただの1度も馬券圏内になっていない。11年の3番人気
エイシンフラッシュが3着になってから馬券圏内なし。今年の3番人気は
レイパパレになりそうだが、果たしてこのデータを跳ね返せるのか?
ちなみに、1番人気馬と2番人気馬、両方ともに馬券圏内から外れるということは過去10年では起きていない。両方が同時に馬券圏内をキープというのは過去10年で5回発生。やはり1&2番人気馬、どちらかを馬券軸とするのが正攻法といえるだろう。
2.高配当なら馬連を狙え?
次に配当の傾向をみていく。
昨年の馬連は「4番人気&6番人気」で馬連万馬券と、やや荒れた
大阪杯だったが、それ以前もさほど馬連は荒れていない。とはいえGIに昇格した後の5年は、馬連で10倍以下というガチガチ配当はない。「1&2番人気」+「4〜9番人気」という組み合わせで5年中4回を占めている。つまり馬連は、上位と中位の組み合わせを買うのが正解だった。
一方、項目1で指摘したように、「1&2番人気馬」が同時に馬券圏内を外れるということがないために「3連複は堅い」傾向にある。過去10年でも3連複で万馬券になったのはたった1度だけ。配当30倍以内で10回中7回が占められている。
ほかの重賞に比べても3連複の配当はおとなしい。ただ組み合わせの妙で、3連単となると割と高配当になる。10万円台以上は昨年の1回だけだがそれ以外もほぼ万馬券以上となっている。
3.22年間勝てない関東馬?
とにかくこのレースは関西馬が圧倒しているレース。
GIになっての過去5年で、関東馬で馬券圏内になっているのは、一昨年の3着
ダノンキングリー(1番人気)ただ1頭だけ。過去10年で見ると、12年2着
フェデラリスト(1番人気)がいるが、関東馬はなぜか勝てない。
ちなみに勝った関東馬を探していくと、99年の
サイレントハンター(1番人気)まで行きついてしまう。つまり22年間も関東馬はこのレースで勝てていないのである。
さて、今年1番人気になりそうなのは関東馬
エフフォーリア。強い関東馬が23年ぶりにこのレースを勝利するシーンが見られるのだろうか?
ここは今年のレースのなかでも大きな注目要素のひとつとなるだろう。
4.「5・6・7・8番」がすべて外れることはない?
大阪杯はGII時代も含めると、過去10年で6回も「3枠が連対」する、3枠の強いレースでもある。GI戦になってからも3年連続で3枠が連対。「これはGIになってからも3枠優勢は続くぞ」と思っていたところ、一昨年からはその現象もパッタリ止んでしまった。
だがこれは「やや内目」が有利ということ。これを枠番ではなく馬番で見るとまた違う現象が見えてきた。
なんと「馬番5・6・7」がやたらに強いのである。昨年を除いた過去10年で、この3つのうちどれかが、必ず連対になっていたのである!
昨年はその3つともに連対しなかったので「
パーフェクト連対」は崩れてしまったが、かわりに1着になっていたのは8番の馬だった。つまり過去10年では「5〜8番」の馬が「必ず1頭は連対」しているというわけだ。さて、今年はどの馬がこの範囲に入るのだろうか?
(netkeiba編集部)