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大阪杯・G1」(3日、阪神)
単勝1・5倍の圧倒的1番人気に推された現役最強馬が、直線入り口でもがいていた。21年の
年度代表馬エフフォーリアは、中団追走から伸びを欠き9着。初めての関西遠征で、初めての着外を味わう結果となった。
異変はスタート前から始まっていた。鹿戸師が明かす。「ゲートでうるさく、リズム良く出られなかった」。とはいえ決して悪いスタートではなかったが、鞍上が促しても反応はひと息。横山武は「道中早めに踏んでいこうとしたが、余力がなかった」とうなだれる。直線で外に持ち出されたが、持ち前の圧倒的なスピードと
パワーは鳴りをひそめたままだった。
鞍上は「今回は輸送で(直前に)乗れなかったので、ピリッとさせる返し馬をしたんですが…。1週前の(追い切りの)動きが重くてメリハリがなく、今回はそれがモロに出た感じでしょうか」と敗因を分析。指揮官も「ジョッキーは動きに重苦しさを感じたみたいです。ただ正直、ちょっと分からないですね…」と初体験の大敗に首をかしげるばかりだった。
提供:デイリースポーツ