「
桜花賞・G1」(10日、阪神)
小柄な馬体を踊らせ、
ラブリイユアアイズが
阪神JF2着からのぶっつけで戴冠を狙う。4カ月ぶりだが、中間は放牧を挟んでリフレッシュ。帰厩後の調整も順調そのものだ。青毛馬の勝利となれば、1975年
テスコガビー以来、47年ぶり2頭目。8番人気を覆した前走以上の走りを見せつけたい。
8番人気の低評価を覆して21年の
阪神JFで2着に食い込んだ
ラブリイユアアイズ。
トライアルには目もくれず、桜の舞台に向けてじっくりと爪を研いできた。
黒岩師は前走を振り返り、「(2走前の京王杯2歳S3着と違い)うまくスタートが切れた。長く脚が使えて、中身の濃い競馬だったと思う」と評価。ただ、初の阪神遠征で馬体重は10キロ減に。初戦からの比較では20キロ減だったこともあって「阪神へ2回輸送するのは避けたい」と、ぶっつけでのG1挑戦となった経緯を明かした。
もちろん、仕上げに抜かりはない。2月下旬の帰厩後は古馬の胸を借り、美浦Wで追い切りを重ねてきた。坂井は「動きはすごく良かった」と声を弾ませ、「走ることに前向き。反応も良く、折り合い面も問題なかった。息遣いはもう一段良くなると思う」と目を細める。黒岩師も「体のスケールは変わらないけど、調教のレベルは上がってきています。先週、騎手もいいイメージを持ってくれたと思うし、広いコースで力を出し切ってくれれば」と手応えをつかんだ様子だ。
思えば21年の
桜花賞の1、2着馬(
ソダシ、
サトノレイナス)も
阪神JFからの直行組。心身ともにフレッシュな状態なのは強みと言えるだろう。前走の以上のパフォーマンスを見せられるか、注目が集まる。
提供:デイリースポーツ