「
桜花賞・G1」(10日、阪神)
2歳女王らしく堂々とした走りっぷり。1冠目へ向けて態勢は万全だ。
サークルオブライフが6日、前走以上の上昇ムードを漂わせた。
美浦Wで
ロードオブシャドウ(3歳未勝利)を3馬身ほど前に見て、自分のペースでリズムを刻む。直線で内に潜り込むと内から追い上げてきた
モーソンピーク(5歳2勝クラス)と2頭に挟まれる形に。直線はびっしり負荷をかけられ、6F82秒5。ラスト1Fは力強く末脚を伸ばし、11秒3で併入した。
前走後は在厩で調整。順調な調整過程に、国枝師は「この中間はいい雰囲気で来ています。一度使って落ち着きも出た」と上積みに手応え。動きについても「滑らかというか、気分良さそうで良かったなと思います」と満足そうな表情を見せた。
22年初戦の
チューリップ賞はこれまでよりも積極的なレース。見せ場十分だったが、勝ち馬の決め手に屈して3着に敗れた。「前残りの傾向で内枠もあって前につけたが、リズムが悪かった。馬が行く気になっていた」と師は敗因を分析する。
今回は相手関係もさらに強化される。前走を踏まえ、「リズム良く行けば長く脚を使える。急かしたり引っ張ったりすることなく、乗ってもらいたい」と鞍上の手腕に託した。同じ国枝厩舎の3冠牝馬
アパパネは
チューリップ賞2着からの逆襲V。偉大な先輩から得た経験値が、生かされる時がやって来た。
提供:デイリースポーツ