「
桜花賞・G1」(10日、阪神)
武幸四郎調教師(43)=栗東=が送り込むのは、無傷の3連勝でファンタジーSを制した
ウォーターナビレラ。以降は
阪神JF3着、
チューリップ賞5着と敗れたが、桜の舞台での逆襲に燃えている。
騎手時代に06年
菊花賞(
ソングオブウインド)、13年
オークス(
メイショウマンボ)とV2を挙げたクラシック。調教師転身後は今回が2度目のチャレンジだ。前回は21年、
ミニーアイルで挑んだ
桜花賞。結果は10着に終わったが、「あの時は(フィリーズR3着で)ギリギリ権利を獲れての出走でしたから。少しキツかったです」と強行軍が響いた。ただ、「今回は全然過程が違います」とキッパリ。「出られることは分かっているので。今回のために年末、前走と使ってきました」と、早い段階から逆算してローテを組んできた22年は十分に準備を重ねてきた。
兄・豊と挑む2度目のG1。「兄に限らず、場数を踏んでいる人は強い。舞台が大きければ大きいほど、頼りになると思っています」とレジェンドの手綱に全幅の信頼を寄せる。「ここまでは思い描いた通りに来られています。レースまで気は抜けませんが、冷静にプロとして、チャンスだと思っています」。トレーナーとして初めての
ビッグタイトルを、兄弟タッグでつかみ取る。
提供:デイリースポーツ