「
皐月賞・G1」(17日、中山)
前哨戦の
弥生賞ディープインパクト記念を制した
アスクビクターモアが7日、美浦Wで1週前追い切りを行った。デビュー当初の幼さは解消されつつあり、ここにきてひと回り大きく成長。大きなフットワークで迫力ある動きを見せた。3戦3勝と得意の中山で、
ディープインパクト産駒の素質馬が着々と大一番への準備を整えている。
単走でも目を引く動きだ。
弥生賞ディープ記念を制した
アスクビクターモアが美浦Wで追われ、素軽い動きを披露。全身を使った大きなフットワークで駆け抜け、6F82秒7-37秒2-11秒5を記録した。
本番を見据えての1週前追い切り。田村師は「オーバーワークにならないように気をつけました」と意図を説明する。だからといって軽めにとどめたわけでない。馬場の外めを回り、コースを広く使った。「先週よりも負荷はかかっていますし、反応も良かったです」と思い通りの調整に手応えをつかみ、満足げにうなずいた。
ここにきて大きく変わったのは精神面。「もともとエンジンはずばぬけていたし、サスペンションも素晴らしい。それに加えて精神面が良くなりましたね」と説明する。1戦ごとに成長を遂げ、心と体の
バランスが取れてきたことが、G2制覇という結果に表れた。
舞台となる中山は3戦3勝。「強いメンバー相手になりますが、中山は得意ですからね。ワクワクしていますし、どこまでやれるかすごく楽しみ」と期待を寄せる。進化を続ける
ディープインパクト産駒が、得意の舞台で最高の輝きを放つ姿が見られそうだ。
提供:デイリースポーツ