「ニホンピロ」の冠名で知られる小林百太郎オーナーが先月27日に亡くなっていたことが9日、明らかになった。93歳だった。
小林氏はFYH株式会社名誉会長。馬主としては84〜85年に
マイルCSを連覇し、G1・3勝を含む重賞V10の
ニホンピロウイナーや、12年JCダート覇者の
ニホンピロアワーズを所有。長きにわたって日本競馬を盛り上げてきた。
騎手時代に
ニホンピロウイナーの主戦を務めた河内師は「ジョッキーには何も言わず、任せてくれるオーナーでした。ありがとうございました」とコメント。
ニホンピロアワーズで厩舎初のG1制覇を飾った大橋師は「開業時からお世話になりました。昔かたぎで義理堅い、人情のあるオーナーさんでした。息子さん(英一氏)が勝負服を引き継いでくれるみたいです」と話した。
同馬の主戦だった酒井は「25年もジョッキーをやれたのは、苦しい時に手を差し伸べてくれたオーナーのおかげといっても過言ではないと思っています。G1を勝てる馬にまで乗せていただいて、お世話になって、いい思い出しかありません。残念ですが、空から競馬を楽しんでもらえたらと思います」と別れを惜しんだ。
なお、冠名の「ニホンピロ」は、FYH株式会社の変更前の社名である
ニホンピローブロック株式会社が由来となっている。
提供:デイリースポーツ