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【POG】母はサマースプリント王者 スピードが魅力の2歳牝馬リトルミム(栗東発)

デイリースポーツ
  • 2022年04月09日(土) 11時20分
 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今回は牡馬クラシック第1弾・皐月賞(17日・中山、芝2000m)に出走する有力馬の中から3頭出しを予定する友道厩舎の馬の1週前の情報をお伝えしたい。3日の大阪杯を3頭出しで挑み、ポタジェが見事に優勝。その再現も十分にあり得る豪華ラインナップだ。

 まずはドウデュース(牡)から。昨年の朝日杯FSを制し、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞。前走の弥生賞ディープインパクト記念は特殊なペースになり、スムーズな運びではなかったなかでもしっかりと脚を伸ばし2着と能力の高さは十分に示した。師は「前哨戦としてはいい内容で、次につながるレースをしてくれたと思います」と前を向く。「長距離輸送を苦にせず、環境が変わっても動じないし、馬場状態も問わない。現時点では何も注文をつけるところがありません。1週前のケイコでジョッキーもいい感触をつかんでくれていますし、腹回りもすっきりしてきた感じです」と前走からの上積みを示唆。スムーズな競馬で2つめのG1制覇を目指す。

 吉田隼Jとの初コンビで挑むヨーホーレイクの半弟ダンテスヴュー(牡)。前走のきさらぎ賞は鼻差2着の惜敗だったが、ポテンシャルの高さは十分に示した。G1でも侮れない存在だ。師は「ようやく2歳時のいい頃の動きに戻ってきました。右肩上がりに上向き、先週よりもさらに良くなっています」と手応えはグンと上がっている。「兄よりも(距離適性は)短めかなと。前向きさがあり、瞬発力も兼ね備えています。(初の中山)コースもうまく対応してくれると思います」と感触は上々。大阪杯を制したタッグでさらなる高みを目指す。

 中山コースは今回で3戦目となるサトノヘリオス(牡)。ホープフルSは強行軍のローテーションに長距離輸送もあり本来の力を出せなかったが、前走のスプリングSは見せ場十分の3着。中山コースを走り慣れた強みを生かしたいところだ。師は「2000mの方がよりレースをしやすいイメージ。(レコード勝ちがあるように)速い時計の決着はもちろんOKだし、タフな馬場になっても対応できると思います」と2度目のG1挑戦で戴冠を狙う。

 今週の注目2歳馬は鮫島厩舎のリトルミム(牝、父ダイワメジャー)。母リトルゲルダは同じ鮫島厩舎で14年に北九州記念セントウルSを制覇。同年のサマースプリントチャンピオンに輝いた厩舎ゆかりの血統馬だ。8日のゲート試験は一発で合格。野田助手は「まだ太いけど、スピードはありそう。短距離戦線で活躍してくれそうです」と今後の成長に期待を寄せた。(馬三郎栗東支局・塩手)

提供:デイリースポーツ

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