「
皐月賞・G1」(17日、中山)
再び師弟でG1奪取だ。
高松宮記念を
ナランフレグで制し、人馬そろって悲願のG1初制覇を決めた
丸田恭介騎手(35)=美浦・フリー=&
宗像義忠調教師(67)=美浦。今週は
ホープフルS3着の素質馬
ラーグルフでクラシックVを狙う。スムーズさを欠いた前走は度外視。ここ一番に向けて仕上がりも良好だ。
前哨戦の
弥生賞ディープ記念では11着に敗れた
ラーグルフ。しかし、敗因ははっきりしている。最後方にいた
ロジハービンがまくって行った3角手前。これを見た
ドウデュースが下げると、直後にいた
ラーグルフも手綱を引かざるを得ない形になってしまった。丸田は「ブレーキを踏まされて下がってしまい、しかも馬場の悪いところを走らされて…」と回顧。宗像師は「スムーズだったら、あそこまで負ける馬じゃないですよ」と唇をかむ。
しかし、その後は在厩で調整され、雪辱の一戦に向けて順調そのものだ。火曜の朝は美浦坂路を2本登坂。トレーナーは「デビューの頃に比べて、だいぶ落ち着きが出てきているのはいいですね。カイバもしっかり食べているし、変わりなく来ています」と笑顔を見せる。
2連勝で臨んだ昨年暮れの
ホープフルSは、内々から器用な立ち回りで3着。「もう少しひるまずに伸びてくれたら…。いい脚を使ってくれただけに悔しい。先生とG1を獲るなら“ここ”と、照準を合わせていただけに」と主戦。結果的に、今春の
高松宮記念(
ナランフレグ)でその悲願を達成したわけだが、それだけ、
ラーグルフに寄せる期待の大きさが分かるというものだ。
「前走は参考外。さらに相手は強くなるけど、どれぐらいやれるか楽しみです」と鞍上が前を向けば、「中山の二千は3回走っていて、条件的にもいいですから」と指揮官は自信。再び師弟Vなるか、注目だ。
提供:デイリースポーツ