17日(日)中山競馬場で行われる第82回
皐月賞(GI)に登録している
イクイノックス(牡3、美浦・
木村哲也厩舎)について、追い切り後の共同会見での関係者のコメントは以下の通り。
イクイノックスについて
木村哲也調教師
「(クラシックに2頭出し)幸せな状況で仕事させてもらっているのを実感しつつ、責任や重圧もあり、緊張もしますし、その半々でせめぎ合っているという感じです。
この馬を管理する事になったのが1歳の初夏の時期です。その時から、経緯、経過を見てきた中、牡馬で立派な体格ですが、なかなか背骨回りに筋肉が盛ってこず、疲れが残りやすい状況でした。動きは良いのですが、その後のリカバリーに、他の牡馬より時間がかかっていました。そして、2歳のこの時期、ちょうど1年くらい前に厩舎に連れて来て、実際管理すると、いい動きはしますが、その後のリカバリーにものすごく時間がかかりました。
食事面にしても、食べた量に比してなかなか肉がついてこなかったので、いわゆる常識的な、
セオリー的なローテーションで競馬を使うと、春の一番良い時期に本当の良い状態にもっていけないのではと、早い段階から危惧していました。
前走でああいう勝ち方をさせてもらい、賞金的には余裕をもってクラシックに向かえる状況が整ったので、2月、3月から競馬を使い出すよりも、思い切って4月からにさせてもらえないかと提案をさせてもらいました。
本当はいっぱい競馬を使っていっぱい勝ちたいですけど、現状の彼のパフォーマンスを見せるには、どうしてもそれだけの間隔が必要なのかなと思っています。
操作性の高い馬だと思っていますし、手前による大きな差は無いと考えていますから、右回りになったから
トップギアに入りづらい、もたれるということは、現状では考えづらいと思っています。
こういう状態の中で、中山の2000mをどういう風に走ってくるのか。期待を持ちつつ、注目度の高い馬である事は私も十分理解していますから、多くの応援して下さる方に、少しでも喜んでもらえるような走りを見せられるように、週末までしっかりやって、努めていきたいと思います」
(取材:中野雷太)
ラジオNIKKEI