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【皐月賞】安田隆行師 デシエルトで史上2人目の“騎手&調教師”W戴冠だ

デイリースポーツ
  • 2022年04月15日(金) 19時14分
 「皐月賞・G1」(17日、中山)

 初芝の若葉Sを鮮やかに逃げ切り、3戦全勝で1冠目へ駒を進めてきたデシエルト。管理する安田隆行調教師(69)=栗東=は、騎手時代に91年トウカイテイオーとのコンビで皐月賞を制しており、Vなら騎手として68年マーチス、調教師として76年トウショウボーイで制した保田隆芳氏以来、史上2人目の“騎手&調教師”双方での皐月賞制覇となる。3年連続8度目の挑戦でタイトルをモノにしたい。

 騎手として、91年にトウカイテイオーとのコンビで皐月賞を制した安田隆師。18頭立て大外枠も何のその、横綱相撲でライバルをねじ伏せて1番人気に応えた。

 「テイオーってどんな馬でしたか?ってよく聞かれますが、今になって言えますよ。“文武両道”ですね。学力優秀、スポーツ万能。無駄な動きをせず、走ることに専念した賢い馬でした。あの時も僕自身は割と落ち着いていましたよ。馬を信頼していましたからね」

 調教師に転身し、皐月賞は8回目の挑戦。くしくも22年はテイオーと同じく、“無敗”で若葉Sを制したデシエルトで挑む。初芝も苦にせず見せた鮮やかな逃げ切りVに、「馬場状態(稍重)を考えれば、あの勝ち時計は速いですよ。テンの3Fを36秒5で入り、上がりの3Fも速かった。本番も同じようなペースになれば」。芝適性は十分。大きな手応えをつかんでの東上だ。

昨年のリベンジ

 厩舎としては21年のリベンジマッチとなる。1番人気のダノンザキッドが、まさかの15着に大敗。「去年は馬の状態が整わず…。その点、出来に関しては22年の方がはるかにいいですから。頑張りたいです」と巻き返しへの思いは強い。

 騎手&調教師での皐月賞Vはもちろんのこと、指揮官は騎手&調教師でのダービー制覇にも夢をはせる。「(調教師として)実は一度もダービーに出たことがないんです。(定年まで)あと2回しかチャンスがないのでぜひチャレンジしてみたい」。大きな野心を胸に、春を戦い抜く。

提供:デイリースポーツ

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