かつては2月下旬に行われており、
ジャスタウェイや
ミッキーアイル、
レインボーラインに
ペルシアンナイトなどが名を連ねる出世レースだった。2018年からは現在の位置に移設され、上位3着までに
NHKマイルカップへの優先出走権が与えられるようになるなどレースの性格は変わったが、昨年の優勝馬
ホウオウアマゾンが暮れの
阪神カップで2着になるなど出世レースとしての威厳は保っている。
◎
アスクコンナモンダは1勝馬。430キロ台と牡馬にしては小柄な部類だが、デビュー2戦目に芝1600m戦をあっさりと勝ち上がると、前走の自己条件戦はクビ差2着。この時はハイペースを積極的に追いかけ、外を回りながら力でねじ伏せに行ったところを内から抜け出した馬にわずかに後れをとってしまった。父は名マイラーの
ダイワメジャーで、母は独1000ギニー馬。底力と成長力を感じさせるマイル血統で、これからさらに強くなっていきそうだ。
〇
ダノンスコーピオンは萩Sの優勝馬。そして
朝日杯フューチュリティS3着馬。前走は案外だったが、デビュー戦で負かした相手は
白菊賞に勝って
エルフィンS3着。
キラーアビリティや
ドウデュース、
セリフォスらと差のない競馬をしてきた実績から、あれが実力とは思えない。母はカナダの
年度代表馬で、その父は
スライゴベイは
サドラーズウェルズ直仔の良血GI勝ち馬。単なる早熟馬とも思えない。実勢ある阪神競馬場に戻るという点でも注目だ。
▲
ディオは
スプリングS5着馬。阪神マイルは未勝利時代とはいえ3度走って4着以下なしと得意にしている舞台だ。前走は初めて経験するコーナーを4回まわる競馬で、しかも半マイル通過48.8秒というスローペース。やや力む場面もあって最後は伸びを欠いたが得意とする舞台なら違った競馬が期待できそうだ。混戦が予想される1戦だけに狭いところに入っていける精神的な強さも武器になりそうだ。
京王杯2歳Sに勝っている△
キングエルメスは骨折明けの1戦。能力は認めるがやや割り引いだ。ほか、まだ幼さを残すものの距離短縮を味方にできそうな△
ジュンブロッサム、
ファルコンS2着△
タイセイディバイン、小気味の良い先行力を武器にする△
トゥードジボンあたりまで手広く押さえたい。