「マイラーズC・G2」(24日、阪神)
重賞2勝目を狙う
ヴィクティファルスに逆襲ムードが漂っている。21年のス
プリングSを制して以降、精彩を欠くレースが続いているものの、もともとが牡馬クラシック皆勤の素質馬。初のマイル挑戦で華麗に変身を遂げ、1年ぶりの復活星を挙げる。
13着に敗れた前走の
中山金杯は、レース後に鼻出血が判明。ただ、そこからしっかり間隔をあけて体調に不安はない。1日に帰厩してから、コースと坂路で入念な乗り込みを消化。「順調ですよ。相変わらず追い切りの動きもいいですね」と
池添学師は予定通りを強調した。マイルへの参戦を決断した理由については、「うまく首を使えるし、もともと距離を短縮したいと思っていた」と明かした。
担当する平野助手も「首回り、肩、トモ、胴回りとしっかりしてきた。体形も、乗り味の感じからもマイルの方が合うと思っていました」と力説する。成長とともに無駄なぜい肉がそぎ落とされ、「今は494キロですが、太い感じは全くない」と自信をのぞかせた。
まだ精神面の幼さに課題を残すものの、21年の
共同通信杯では
エフフォーリアと
シャフリヤールに割って入り2着と、能力の高さに疑う余地はない。マイル路線で新境地を開き、再び同期と肩を並べることができるか。
提供:デイリースポーツ