今週末の日曜日には、すでに暦は5月。競馬は先週から引き続き、東京&阪神&福島での3場開催となります。
春のGIシリーズは、ここから怒涛の6週連続で
安田記念まで
ノンストップ。まずはステイヤーたちの頂上決戦・GI
天皇賞・春(阪神・芝3200m)が行われます。
毎週重賞での激走馬を、AI(人工知能)が予想するこのコーナー。膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIが、
天皇賞・春の狙い馬を探します。
月曜日時点で、
天皇賞・春の登録は18頭。まずは出走馬の顔ぶれをチェックしていきましょう。
人気上位が予想されるのは2頭。まずは昨年の
天皇賞・春2着、その後はフランスでのG2フォワ賞1着、GI
有馬記念2着、GII
阪神大賞典1着で現役最強ステイヤーといえる
ディープボンド(牡5・栗東・大久保厩舎)。ここでは、実績が一枚上というところを見せたいものです。
もう1頭は昨年のGI
菊花賞馬、今年は前走の
日経賞も勝っている
タイトルホルダー(牡4・美浦・栗田厩舎)。
有馬記念以来の再激突となりますが、白熱の一戦になることは間違いないでしょう。
さらには現在、中〜長距離戦を4連勝してGIへと駒を進めてきた期待の上がり馬
テーオーロイヤル(牡4・栗東・岡田厩舎)。近走で
ステイヤーズSと
阪神大賞典ともに2着と気を吐く
アイアンバローズ(牡5・栗東・上村厩舎)。ほかにも前走
阪神大賞典3着の
シルヴァーソニック(牡6・栗東・池江厩舎)、同4着
マカオンドール(牡4・栗東・今野厩舎)など、上位2頭を脅かす能力馬たちが参戦してきます。
【堅実タイプで妙味あり?】
予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測を反映されていない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような本命候補を選出することもあります。
今回、月曜日時点でAIが選出した本命筆頭候補は、
シルヴァーソニック(牡6・栗東・池江厩舎)でした。
人気はどうなるかわかりませんが、上位人気2頭が抜けた人気になることは間違いなさそう。そういう点では、妙味ある1頭といえるかもしれません。
同馬は父
オルフェーヴル、
母エアトゥーレ(母
父トニービン)という血統馬。ちなみに母は、01年のGII
阪神牝馬Sを勝ち、02年のフランスでG1
モーリス・ド・ゲストで2着にもなった重賞常連馬。同産駒には
アルティマトゥーレ(09年
セントウルS1着など)、
キャプテントゥーレ(08年
皐月賞1着など)といった重賞勝ち馬がいます。
シルヴァーソニックの成績はこれまで18戦4勝[4-3-6-5]で馬券圏内キープ率は7割超え。しかも、掲示板を外したのは1回だけという堅実な馬です。
デビュー戦(京都・芝1600m)から3戦連続の2着と勝ち上がりに時間を要しましたが、4戦目の勝利をきっかけに3連勝。その後は約1年半勝ち星に恵まれませんでしたが、昨年5歳で
ジューンS(3勝クラス・東京・芝2400m)を勝利しています。
芝1600mのデビュー戦から適性を測りながら距離を延ばし、近3戦は3000m超えの長距離戦に出走。GII
ステイヤーズS(中山・芝3600m)、
万葉S(中京・芝3000m)、GII
阪神大賞典(阪神・芝3000m)と転戦し、全て3着と馬券圏内を確保しています。
勝ち切れないという弱点は抱えていますが、逆にいえば相手なりに走れることが長所。近走で敗れているとはいえ差は僅かですから、馬券的には期待値が高いと判断されたのかもしれません。
あとは出走メンバー・鞍上・枠順など、
ファクターが出揃った後の予想がどう変わるのか…。週末の最終的なAI予想を楽しみにお待ちください!
(netkeiba編集部)