2021年4月のクイーンエリザベス2世C以来、レースから遠ざかっている
デアリングタクト(栗東・
杉山晴紀厩舎)。復帰戦に予定されているのが、ヴィクトリアM(5月15日・東京芝1600m)ということで、今朝27日はレースに向けた2週前追い切りが行われている。
1回目のハローが終了した直後のCWで
松山弘平騎手が騎乗。開場して真っ先に馬場入りしたが、ジョッキーも慎重を期して、馬が行き過ぎないように手綱を抑えて1コーナーから2コーナーを回っていく。
馬自身もその状況をきっちりと把握して、向正面を流していき、3コーナーから4コーナーでスムーズに加速。最後の直線に向くと、サッと手前を替えるあたりはさすが超一流という仕草。もともと少し頭が高めの走りなので、前肢が大きく前へ着地するというタイプではないのだが、それにしても
秋華賞の1週前追い切りのCWでの動きと比較すると、少し小さなス
トライドに見えた。
それでも時計は、6F79.9〜5F64.6〜4F50.3〜3F36.5〜2F23.3〜1F11.8秒。牝馬三冠を達成したスピード性能は相変わらずだが、超久しぶりとなる実戦。個人的には馬体も久しぶり感が出ているだけに、この追い切り以降、どのような変化を見せてくれるか注目したい。
(取材・文:井内利彰)