28日、2007年の
NHKマイルカップ覇者
ピンクカメオが死亡したことがわかった。
JRAが29日に発表した。今月14日に9番仔(
父ブラックタイド)を出産した直後から体調不良に陥り、28日には起立不能の状態に。18歳でこの世を去った。
ピンクカメオは
父フレンチデピュティ、
母シルバーレーン、母の
父Silver Hawk。半兄に1999年
スプリンターズSおよび2001年
安田記念とGI・2勝の
ブラックホークがいる血統。金子真人ホールディングスの所有馬で、現役時代は
ブラックホークと同じ美浦・
国枝栄厩舎に所属していた。
2006年7月にデビューし、2歳GI・阪神JFにも出走(勝ち馬
ウオッカ)。翌2007年には牝馬クラシック第一冠・
桜花賞にも挑戦(勝ち馬
ダイワスカーレット)した。続く
NHKマイルカップでは、後に
高松宮記念と
スプリンターズSを制する
ローレルゲレイロらを最後方からの豪脚で一気に交わし去り、単勝17番人気(76.0倍)の低評価を覆し勝利。鞍上の
内田博幸騎手とともに
JRA・GI(Jpn1)初制覇を飾った。通算成績は21戦4勝。
【社台
ファーム場長 東礼治郎氏のコメント】
「1歳3月から育成に来て以来、引退繁殖となってからもずっと金子オーナーの所有馬として当牧場で預からせていただいていました。素直で丈夫で扱いに全く苦労することはありませんでしたので、突然の別れにスタッフ一同驚き、そして悲しんでいます。
GI勝馬としてこれからも当牧場で長生きして欲しかっただけに残念でなりません。遺された血を繋ぎ、いつか
ピンクカメオのようなGIを勝てる馬を育てることが最大の供養だと思いますので、これからも精進していきます。どうか安らかに眠って欲しいと思います。
これだけの名馬を預けてくださった金子オーナーにも、厚く御礼を申し上げたいです。ありがとうございました」
(
JRAからの発表による)