「
青葉賞・G2」(4月30日、東京)
22年こそ、池添兄弟の夢を咲かせてみせる-。未勝利戦を勝ち上がったばかりの4番人気
プラダリアが、直線鮮やかに抜け出して重賞初Vを飾り、ダービー(29日・東京)への切符をつかみ取った。
引き揚げてくるなり馬上の兄・謙一と弟の学師が力強く
グータッチ。「初めて乗った時から“この馬とクラシックへ行きたい”と思っていたけど、うまく乗れず2着が続いてしまった。でも、きょうはしっかり権利が獲れて良かった」と胸をなで下ろした鞍上。そして、指揮官も「ホッとしました。期待している馬ですからね。(2着続きで兄に対して)僕もだいぶ不満顔をしていたから(笑)」と、うれしそうにうなずいた。
ディライトバローズが前半5F58秒9の
ハイラップで飛ばす中、離れた5番手で虎視たんたんと脚を温存。直線で満を持して追いだされると、グイッとひと伸び。押し切りを図った2着馬を難なくパスして、余裕の差し切りフィニッシュだ。「この馬のリズムで。本番を見据えた競馬をした」と鞍上は、満足そうに振り返った。
兄弟での重賞制覇は、21年のス
プリングS(
ヴィクティファルス)以来2度目。トレーナーが「いい結果で、ダービーに
ピークを持って行けたらと思っていた」と“次”を意識しての勝利を強調すれば、主戦も「まだ修正点もあるけど、持っているモノはいいからね」と胸を張る。兄弟で迎える2年連続の“競馬の祭典”は楽しみしかない。
提供:デイリースポーツ