1996年に、クラシック参戦が当時叶わなかった外国産馬に門戸を開くGIとして新設された一戦。現在は中距離だと距離が長い馬にとっての3歳春の最大の目標と位置付けられている。歴代の優勝馬から
シーキングザパールや
エルコンドルパサーをはじめ、
クロフネ、
アドマイヤマーズなど国内外で活躍していく馬が多く輩出されている。
1.前走敗れた馬が巻き返す
過去10回で、前走1着馬は[2-3-0-41]で複勝率10.9%しかない。GIにしては巻き返しや変わり身も珍しくない一戦で、前走着順はあまり当てにならない。
2.差し一辺倒では届きにくい
過去10回で、前走の4角位置が5番手以内だった馬は[8-5-5-59]で複勝率23.4%なのに対し、7番手以下だった馬は[2-4-5-83]で11.7%。直線が長い東京とはいえ、先行してきた馬の方が好走傾向にある。
3.持ち時計はあるか
例年1分32秒台以下の高速決着になるレースで、持ち時計がない馬は苦戦気味。過去10回の勝ち馬10頭中7頭には、それ以前に芝マイルを1分33秒台以下で走破した経験があった。
アルーリングウェイは前走の
桜花賞で8着も、勝ち馬との着差は0秒2だけであまり差のない内容だった。これまでの実績からしてスピード勝負には対応できそうで、また
エルフィンSの勝ちっぷりからして左回り替わりがプラスに働く可能性もありそう。2度目の重賞挑戦となるここで前進を期待したい。