「NHKマイルC・G1」(8日、東京)
好走、凡走、好走、凡走-。今度は好走の番だ!久々の
アーリントンCで11着に敗れた
カワキタレブリーだが、叩き良化型らしくもくろみ通りに好気配を漂わせている。管理する
杉山佳明調教師(38)=栗東=は21年3月に開業して以来、G1は今回が初挑戦。順調にキャリアを積み重ねている若手トレーナーが、大舞台で一発を狙っている。
前哨戦の
アーリントンCで11着に敗れた
カワキタレブリーが急上昇ムードを漂わせている。元来、休み明けはあまり走らない叩き良化型。約2カ月半ぶりを使われた今回、杉山佳師は「気の入り方が全然違いますね。1回使って随分と動きが良くなりました」と好気配を伝える。
前走は大敗したとはいえ、直線では一瞬先頭に立つシーンもあった。「強風が吹いて内有利と条件は最悪でしたが、大外枠から見せ場はありましたからね。風にあおられてフラフラするところもあったし、厳しい競馬をしたことが今回に生きると思います」。タフなレースの経験を結果に昇華させる構えだ。「乗ったジョッキーは千六から千八がいいと言っていて、また、左に張る面があるとのことなので、左回りもいいですね」とコース的にもピッタリの条件と言っていいだろう。
トレーナーは21年3月に開業したばかり。1年目は同時開業の東西8厩舎中、トップタイの14勝をマークした。
カワキタレブリーを担当する大井助手も「よく勝たせているし、よく勉強している先生」と若き師の手腕に感心しきりだ。「人気はないと思いますが、うちは意外性のある厩舎なので。本気で一発を狙っていますよ」と指揮官。初めて挑むG1で、いきなり栄冠をつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ