【聞かせて! 核心】
ファルコンS、
アーリントンCでいずれも2着に入って大一番へと挑む
タイセイディバイン。
ファルコンSは13番人気の激走でフロック視されていたが、前走の走りを見ればもう本物。同馬を管理する
高野友和調教師にGI・
NHKマイルカップ(8日、東京芝1600メートル)に向けての意気込みを聞いた。
──まずは前走の
アーリントンCを振り返ってください
高野 勝てなかったのは残念ですけど、直線は早めに抜け出して押し切ろうかという競馬でしたからね。負けはしましたけど、褒めていい内容だったと思います。
──
ファルコンSに続いて重賞で連続の好走でした
高野 もともと新馬戦で2倍を切るくらいの人気(1.9倍)を集めた馬ですからね。
キセキ(17年
菊花賞V)とほぼ同じ血統構成で距離は長いほうがいいと思って7戦目までは2000メートル前後を使っていました。
ただ、3走前の
あすなろ賞が負けすぎた感じだった(8頭立て6着)。調教も動いてムキムキになっていたのでダートか短距離に路線変更しようと考えて最初に使ったのが
ファルコンSでした。
──その
ファルコンSは直線で不利がありながらも猛然と追い込んで2着
高野 いきなりの距離短縮でしたけど、速い流れにも鞍上が促してスッと対応してくれました。直線は前が壁になって追い出しを待たされるシーンがありながらも最後はすごい脚で伸びてきましたからね。短距離向きの競馬センスがありましたね。
──今年すでに4戦を消化。中間の気配はいかがですか
高野 レース11日後にハロン15秒を切る追い切りができているくらいで状態はすごくいいですね。肉体面さえ整えておけばGIでも十分にやれると思っています。
──最後にレースへ向けて
高野 この馬は競馬で苦しがるところがなくて常に冷静。位置を取りに行ってもかからずにすぐに収まってくれるのがいいところですね。コースは問わないし、今の状態ならこのメンバーに入っても面白いと思うし楽しみです。
(難波田忠雄)
東京スポーツ