「NHKマイルC・G1」(8日、東京)
思い出の舞台で再び-。デビュー19年目を迎えた
藤岡佑介騎手(36)=栗東・フリー=が、
桜花賞8着
アルーリングウェイとともに、18年の同レース(
ケイアイノーテック)以来2度目となるJRA・G1制覇を目指す。
4年前のVは、実に86回目のG1挑戦でつかんだ悲願のタイトル。藤岡佑は「なかなかG1に手が届かず“このまま勝てないのかな?”と思った時期もありました」と当時の心境を振り返る。
待望の勝利は豪快な大外一気。「決してうまく乗れたわけではなかったけど、届いてくれました。もちろん、勝てたことはうれしかったのですが、“勝つときって、こんな感じなのかな”とも思いました」。1番人気の
タワーオブロンドンが馬群に沈み、先に抜け出した2着
ギベオンを首差とらえて栄光のゴールへ。競馬の奥深さを感じた瞬間でもあった。
歓喜から4年。自身は再びG1タイトルを渇望している。22年は主役不在の混戦模様。2年連続2着(20年
レシステンシア、21年
ソングライン)に好走している
桜花賞組の相棒と、再び頂点を極めたい。「それほど切れるタイプではないので、
桜花賞はもっとタフな流れになっても良かったかな。東京コースでこの馬のタフさを生かせれば」。強力な同型は見当たらない。今度は先行粘り込みでアッと言わせるか。
提供:デイリースポーツ