「NHKマイルC・G1」(8日、東京)
指揮官の目に、Vロードがハッキリと映った。
シンザン記念覇者で、
ニュージーランドT2着の
マテンロウオリオンは、6日朝10時に馬運車に乗り込み、東京競馬場へ向け出発。一足先の移動に、昆師は「特に意図はない。東京で土曜に使う馬と一緒に運んだだけ」と説明。仕上がりについては「全く不安のない、いい状態です」と胸を張った。
与えられた枠は1枠1番。過去10年で同枠から勝ち馬は現れていないが、「乗り役がどう思うか分からないけど、オレはいい枠だと思っている。最短距離で直線を通れるから、ロスなく運べる。文句は言えないところだね。ハマるポジションが見えた気がする」。先頭でゴールを駆け抜けるシーンを脳裏に描きつつ、「これで負けたら、馬の能力やな」と腹をくくった。
もちろんレースでは、横山典の手綱に全てを委ねる。「自分は準備を整えるだけ。あれだけのジョッキーだし、ノリさんは引き出しの多さが違う」と信頼は絶大。レース史上最多タイの3勝(99年
シンボリインディ、15年
クラリティスカイ、17年
アエロリット)を誇る名手に導かれ、最内枠から頂点をつかむ。
提供:デイリースポーツ