「
京都新聞杯・G2」(7日、中京)
8番人気の伏兵
アスクワイルドモアが、粘る
ヴェローナシチーを半馬身差かわして重賞初制覇。2分9秒5のJRAレコードをたたき出し、競馬の祭典への道を切り開いた。
「4角から直線で他馬を妨害してしまいましたが、馬は素晴らしい伸びでした。2歳の頃より
パワーをつけたので、それが結果につながりましたね」。2月の京都牝馬Sに続く重賞2勝目を飾った岩田望は、騎乗停止処分(21、22日)をしっかりと受け止めつつ、自厩舎での重賞初Vの喜びをかみしめた。東京で見守った師匠の藤原師も「馬も人間も成長しているね。ただ、4角で他馬に迷惑を掛けて申し訳ない」と弟子と管理馬によるタイトルを喜んだものの、関係者には頭を下げた。
昨年の
札幌2歳Sでは、のちの
皐月賞馬
ジオグリフの2着。デビュー時から将来を有望視されていた素質馬が、堂々と勲章を手に入れ、いざダービー(29日・東京)へ。「僕自身も初めてのダービー。この馬とともに無事に迎えれば」と鞍上は期待で胸を膨らませる。
京都新聞杯Vを
ステップに、世代の頂点に立った馬と言えば、同馬の父である
キズナ(13年)。父が駆け抜けたVロードをなぞり、3週間後の府中で大輪を咲かせてみせる。
提供:デイリースポーツ