「
プリンシパルS」(7日、東京)
ラストチャンスに陣営の作戦も奏功。6番人気の
セイウンハーデスが、ダービー(29日・東京)への優先出走権をもぎ取った。
スタート直後こそ外から寄られてひるむ場面もあったが、その後は8枠2頭が来てもどこ吹く風。好位で折り合い直線に向くと、鞍上の巧みな誘導で外へ出し、残り100メートル手前で先頭へ。最後は鞍上のステッキに応え、2着馬の猛追を半馬身しのいだ。全5戦で手綱を取る幸は「きょうはパドックから返し馬も落ち着いていて、イメージ通り。ゴール前は必死で追いました」と笑みをたたえた。
新馬戦V後は怖がる気性が災いし、なかなか勝てない日々。中間はいろいろな馬具を試し、わざと馬の混んでる時間帯での調教も繰り返した。一番
フィットしたのが
シャドーロール。橋口師も「精神的に成長してくれています。むしろ距離は延びていい馬。楽しみです」と目を細めた。
46歳のベテランは
テイエムイナズマ以来9年ぶり、開業7年目のトレーナーは初めてつかんだ競馬の祭典への夢チケットだ。成長著しい
ハーデスと立つ日が今から待ち遠しい。
提供:デイリースポーツ