東京11Rの第27回
NHKマイルカップ(3歳オープン・芝1600m)は4番人気
ダノンスコーピオン(
川田将雅騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分32秒3(良)。クビ差の2着に3番人気
マテンロウオリオン、さらにクビ差の3着に18番人気
カワキタレブリーが入った。
ダノンスコーピオンは栗東・安田隆行厩舎の3歳牡馬で、父
ロードカナロア、
母レキシールー(母の父
Sligo Bay)。通算成績は6戦4勝。
レース後のコメント
1着
ダノンスコーピオン(
川田将雅騎手)
「たくさんのお客さんの前で、久しぶりにこういう気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。
差は僅かで外の勢いがとても良かったですし、何とか凌いでくれと思いながらのゴールだったので、ゴールに入ってから勝った感触はありましたが、改めてターフビジョンを見てこの馬が映っていたので、勝ったことを確信しました。
返し馬はとても具合が良かったですし、今までで一番具合が良く、レースを迎えることができたと思います。なので自信を持って競馬に向かって、流れの中で対応しようと思っていました。とてもリズム良く
バランス良く走れていたので、道中も問題なく走ってくれていたと思います。
共同通信杯があまりにも苦しい状態で使わざるを得なくなりましたし、その後立て直して、前回ある程度の状態で競馬を終えることができて、それが良い刺激となり、今回さらに良い状態で、期間は短かったですが、より良い状態でここに向かっていることを返し馬でも道中でも感じることができました。
元々ポテンシャルの高い馬なので、この
NHKマイルCを目標にするのがデビューからの想いでしたし、そこをきっちりと勝ち切れて本当にホッとしています。これだけ素晴らしい馬に乗せてもらっていますので、それが一番ありがたく思います。何よりこの馬自身がGI馬になれたことにとてもホッとしています」
(安田隆行調教師)
「本当に嬉しいです。(レース前は)すごく落ち着いていて、堂々としていて、やってくれるだろうと思っていました。18番枠にはアーッと思いましたが、良いスタートから中団でロスなく、ジョッキーが上手くリカバーしてくれました。
4コーナーで良い手応えで回ってきたので、いけるかなと思いました。ゴール前で差は詰められましたが、押し切れる感覚はありました。
(弟子の)川田騎手でGIを勝てて最高ですし、
ロードカナロアの子供で
ダノンスマッシュ、
ダノンスコーピオンとGIを勝てて嬉しいです。今後ますます楽しめると思います。今後は馬の状態を見て決めようと思います」
2着
マテンロウオリオン(
昆貢調教師)
「突き抜けるかと思うくらいの脚は使いましたが、前に1頭いました。堅実に走るということは能力があるということです。でも負けるということは課題があるのだと思うので、試行錯誤しながらやっていきます。馬はまだ完成していません。成長の余地があります」
3着
カワキタレブリー(
菅原明良騎手)
「ゲートで出遅れてしまいましたが、焦らずスムーズに行こうと思って、じっくり溜めていきました。最後は良い脚を使ってくれました」
4着
セリフォス(
福永祐一騎手)
「スタートが思いのほか良くて、良い位置が取れました。芝の状態は最内か外が良かったので、どちらかの進路を取ろうと思っていました。直線はスムーズで進路もありましたが、伸びあぐねてしまいました。周りに馬がいればまた違ったと思います。馬は落ち着いていて、良い仕上がりでした」
5着
インダストリア(D.レーン騎手)
「良いスタートが切れて、ポジションも良かったです。直線の手応えも良かったですが、瞬発力の差がありました。最後まで馬は一生懸命走ってくれました」
6着
キングエルメス(
坂井瑠星騎手)
「やりたい競馬はできて、現状の力は出し切れました。上位とはそこまで差が無いですし、まだこれから良くなると思います」
7着
ジャングロ(
武豊騎手)
「ゲートに入った時からゲートを出ようとしていて、ゲートに突進してしまいました。後方から進んだら、かえって折り合うことができたので、収穫はあったと思います」
8着
トウシンマカオ(
戸崎圭太騎手)
「今日はスピードを生かしてハナに行きましたが、最後は苦しくなって、バラバラになった感じです」
14着
セイクリッド(
菊沢一樹騎手)
「初めての芝のレースでしたが、芝の走りは悪くなかったです。最後もバテずにジリジリ伸びていました。芝でもダートでもどちらでも走ってきそうです」
15着
プルパレイ(M.デムーロ騎手)
「道中は良い感じで、折り合いはつきました。流れが速くなったらもっと切れる脚がある感じです」
ラジオNIKKEI