スマートフォン版へ

【NHKマイルC】ダノンスコーピオン3歳マイル王 師弟の絆で川田導いた!

デイリースポーツ
  • 2022年05月09日(月) 20時03分
 「NHKマイルC・G1」(8日、東京)

 師弟の固い絆が3度目のG1タイトルを呼び寄せた。4番人気のダノンスコーピオンが大外8枠18番枠も克服。直線で鋭く伸びると、ゴール前で猛追してきたマテンロウオリオンを首差退け、3歳マイル王に輝いた。2着は3番人気のマテンロウオリオン、さらに首差の3着に最低18番人気のカワキタレブリーが入り、3連単は150万超えの波乱になった。

 緑まばゆい同じ府中のターフに、本来の姿を取り戻したダノンスコーピオンが躍動した。大外18番枠も問題なし。「返し馬からいい状態を確認できたし、自信を持って勝ちに行く競馬を組み立てられた」と川田。発馬を決めると中団の外へ。5、6番手で直線を迎え、ラスト200メートル手前で先頭に立つ。外から猛追してきたマテンロウオリオンに対し、力強いアクションで相棒を鼓舞。執念とも思えるゴール前。最後は首差で難敵を退けた。

 ウイニングランではスタンドのファンに何度も頭を下げ、感謝の心を送った。「あまりに苦しい状況で共同通信杯(7着)を使わざるを得なかった。何とか立て直して、前走である程度の走りができた。そこから間隔は短かったが、よく辛抱してくれた。久しぶりに気持ちのいい時間を過ごすことができました」と笑みがこぼれた。

 新馬戦から連勝したが、朝日杯FSは3着。「デビュー戦を勝った時から、僕の中ではここが目標。それだけポテンシャルを感じた馬。記者会見で先生が“僕と大きなところを獲りたい”とおっしゃってくれていたので、改めてG1タイトルを届けたいと思った」。20年ホープフルS(ダノンザキッド)、21年高松宮記念ダノンスマッシュ)に続く3つ目の師弟での栄冠。1カ月早い“父の日”のプレゼントになった。

 自らが国内外G1・6勝馬に育てたロードカナロア産駒での3度目のG1制覇。しかも、この日は新潟大賞典でも同産駒レッドガランで重賞Vとまさに“安田隆祭り”だ。師は「最高にうれしい。大外枠もジョッキーがうまくリカバリーしてくれた。もう最高」と、弟子と愛馬をたたえた。

 今後は「状態を見てから」と明言はしなかったが、「カナロア産駒で100勝(8日現在83勝)するのが目標なんです」と意気盛ん。定年まで残り約1年9カ月。頼れる弟子と、伸び行く3歳マイル王とともに今後も勝ち星を重ねていく。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す