5月29日に東京競馬場で行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。昨年の2歳王者
ドウデュース(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)が世代の頂点を目指し、巻き返しを図る。
ドウデュースは
父ハーツクライ、
母ダストアンドダイヤモンズ、母の
父Vindicationという血統。通算成績は5戦3勝(うちGI・1勝)。
昨年9月に小倉競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー勝ち。2走目にはリステッド競走・アイビーSを選択肢、ここも快勝。続く2歳GI・
朝日杯FSでは道中8番手から直線で上がり最速タイの末脚を繰り出し、同じく無傷3連勝だった
セリフォスや後の
NHKマイルC覇者
ダノンスコーピオンなど強豪馬を退けてGIタイトルを手にした。
母ダストアンドダイヤモンズはアメリカの重賞馬で、米G1・BCフィリー&メアス
プリント2着などの実績を持っている。デビュー戦から
朝日杯FSまでは1800m以下を使われていた
ドウデュースだが、初の2000m挑戦となった
弥生賞では勝ち馬
アスクビクターモアにクビ差と逼迫、
皐月賞では道中15番手から直線で上がり33.8秒(出走馬中最速)の末脚を繰り出して3着入線となった。
ここまで5戦出走し、全レースで3着内を確保と安定した戦績を示している。かつて
JRA最優秀2歳牡馬に輝いた
アイネスフウジンや、
JRA最優秀2歳牝馬に輝いた
ウオッカは、未知の領域だった東京芝2400mで距離の不安を払拭し、見事世代の王者に輝いた。鞍上の
武豊騎手は6度目の
日本ダービー制覇がかかる。2歳王者の巻き返しを期待したい。