◎15日(日)東京競馬場で行われる第17回
ヴィクトリアマイル(GI)に出走を予定している
デアリングタクト(栗東・牝5、杉山晴)について、追い切り後の
杉山晴紀調教師のコメントは以下の通り。
・(長いブランクからの復帰ですが)ここまでこれたのは牧場を始め、関係者皆様のおかげです。今のところホッとしています。脚元に関して不安はありません。しっかり競馬に向けて仕上げていくという状態です。
・(ここを復帰初戦にしたのは)馬の脚元が治る過程、馬体のコンディションを見て、概ね5月から6月あたりなら間に合うのでは、という考えの中での選択です。それから脚部不安からの復帰ですから、あまり長い距離よりもマイルぐらいで復帰させたいと思ったこと、それと東京競馬場は広いので、スムーズな競馬がしやすいと考えたことが理由です。
・(調教について)2週前は久々のコース入りでしたから、プレッシャーをかけないためにも単走で気分良くという感じでした。1週前追い切りはあまり速くなり過ぎずに、併せ馬をメインに、最後をしっかり伸ばすことができました。少し行きたがるところはありましたが、直線は追ってから、すっと馬が反応しました。全体としては非常にいい動きだったと思います。
・(最終追い切りは)輸送もありますし、あまり当該週に必要以上の負荷をかけたくないという気持ちもありましたので、坂路で速くなり過ぎずというところはイメージ通りです。心と身体を整えるという内容でしたので、上がりもケロッとしていましたし非常にいい雰囲気でした。
・(成長や変化については)とにかく、馬体の張りであったり、毛ヅヤであったり、内臓面のコンディションは今までで一番いいのではないか、と思います。これが成長なのか、休養期間のおかげなのか、わからないのですが、とにかくいいコンディションです。
・今回は、先ずは無事にという気持ちです。その上で出るからには、「勝ちたい!」という気持ちが強いですし、可能な限り仕上げてきたつもりです。
・無敗の三冠牝馬ということで、多くのファンの皆さんに応援をいただいている馬です。結果も求められる立場というのも分かってはいます。難しい調整をスタッフとともにやってきました。強い
デアリングタクトを再びお見せできるよう、最後までしっかり調整を続けます。どうか応援よろしくお願いします。
取材:檜川彰人
ラジオNIKKEI