「
ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)
牝馬3冠馬
デアリングタクトの最終追いは11日、これまで通り栗東坂路で単走。またがった松山が前半、手綱を絞ってなだめるように進めると、徐々に解き放つようにスピードをアップ。最後まで小気味のいい走りで、軽快にゴールラインへ飛び込んだ。
「動きとしては、しっかりとまとまっていました。よくここまで頑張ってきてくれたと思います」と鞍上は振り返る。時計的には4F55秒4-40秒0-12秒6と目立たないが、これは予定通り。杉山晴師は「心と体を整えるというような調教内容。上がりもケロっとしていたし、とてもいい雰囲気」と笑みを浮かべた。
前走の香港クイーンエリザベス2世C3着から約1年と1カ月。主戦は「ピッチな走法になっています」と変化を指摘。さらに「少し気負っている部分も見られるし、マイルくらいの方がいいかも」と、距離適性が短い方にシフトしていると感じている。マイルは
桜花賞を含めて3戦3勝。女王が復帰するにふさわしい舞台だろう。
「馬体の張りであったり、毛ヅヤだったり、内臓面のコンディションは今までで一番」と指揮官は状態の良さに太鼓判。松山も「出走するからにはしっかりと結果を出したい」と腕まくりだ。歴史的名牝の底力を信じて、復活Vを目指していく。
提供:デイリースポーツ