優勝馬には
安田記念への優先出走権が付与されるレースで、過去10年間においてこのレースを
ステップに本番へ挑んだ馬は2勝2着2回3着1回。逆にこのレースの勝ち馬は8頭が出走し2着、3着が1回ずつ。今年に関して言えば、翌日に行われる
ヴィクトリアマイルを横目に、ここへと駒を進めてきた7頭の牝馬の取捨がポイントになりそうだ
◎
メイケイエールは
チューリップ賞など重賞4勝。前進気勢が強すぎるためにレースでは折り合いを欠くこともままあったが、距離短縮、そして厩舎サイドの工夫でレースぶりが安定してきた。今回は久しぶりの1400m戦となるが、この距離では阪神競馬場とはいえ2歳レコードを樹立している。重馬場で行われた前走の
高松宮記念は5着とはいえ勝ち馬から0.1秒差で、大外枠だったことを考えれば評価を下げるものではない。別定54kgは他馬との比較で明らかに有利だ。
〇
タイムトゥヘヴンはダービー卿CTの覇者。3歳春シーズンは逃げて良績を残していたが、昨年秋シーズンから追い込みにシフトし、前走のダービー卿CTはハイペースに乗じて大外から豪快に突き抜けた。
桜花賞馬を母に持つ
ロードカナロア産駒でマイル適性は高い。長い直線を利して前走以上のパフォーマンスが引き出されても不思議ではない。
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スカイグルーヴは
京成杯、そして
京都牝馬S2着馬。スケールの大きな血統背景からデビュー直後は長い距離を使われて、それなりの結果を残してきたが、距離短縮でレースぶりが安定してきた。1400mは3戦して1勝2着2回。東京競馬場も5戦して大きく崩れたのは古馬と初顔合わせとなった1回だけという得意な舞台で、重馬場も悪くない。
△
シャインガーネットは、重馬場で行われた
ファルコンSの優勝馬で、昨年は0.3秒差6着だった。左回りは得意で、
シルクロードS2着。この時は3着
ナランフレグに先着しており、
高松宮記念も7着とはいえ0.3秒差で着順から受けるイメージほど崩れていない。逃げ、先行馬が多い今回、展開も向きそうだ。
△
ラウダシオンは昨年の覇者。成績が安定しない馬だが、東京競馬場は比較的相性が良く、
NHKマイルカップに勝ち、富士S2着。遠征帰りを割り引いても無視はできない。