東京11Rの第17回
ヴィクトリアマイル(4歳以上GI・牝馬・芝1600m)は4番人気
ソダシ(
吉田隼人騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分32秒2(良)。2馬身差の2着に3番人気
ファインルージュ、さらにクビ差の3着に6番人気
レシステンシアが入った。
ソダシは栗東・
須貝尚介厩舎の4歳牝馬で、
父クロフネ、
母ブチコ(母の
父キングカメハメハ)。通算成績は11戦7勝。
レース後のコメント
1着
ソダシ(
吉田隼人騎手)
「今日は落ち着きがあって返し馬の一歩目が
リラックスして降りたので、状態の良さは感じていました。反面いつもらしさが無かったのですが、ゲートに入ったらピリッとしました。いつも前向きにハミを取ってくれる馬で、あとは私がハイペースで突っ込まないようにと思いながら良いリズムで運べたと思います。マイルでスピードがあるところを見せてくれていたので、終始持って溜める手応えがありましたし、追い出してからの反応も良かったです。今日はすごい豪華なメンバーだったのでどれだけやれるかというところはありましたが、いつもこの馬に乗る時はその相手以外のプレッシャーを感じていて、それをはねのけたという勝ったぞという気持ちで一杯でした。これまであまり条件が噛み合わずダートを使ったり、長い距離を使ったりしましたが、マイルのレースを使えば強い相手でも良い勝負ができる馬です。また頑張りますので応援よろしくお願いします」
(
須貝尚介調教師)
「スタートも良く理想的な競馬ができました。GI馬が他に4頭出走していて胸を借りるつもりでした。ワンターンの競馬もレースがしやすいのだと思います。マイルの距離なら前進気勢を活かせるのかなと。直前の追い切りも精神的な部分を優先して併せ馬で行いました。レースでも途中でやめる所があるので、それだけは注意してくれとジョッキーにも話をしていました。(歳を重ねて馬の成長は)パドックを歩いている状況で馬の目が違っていました。3歳のころと比べて穏やかな目になってきて、これならいいねと関係者とも話していました。それが成長を感じる点です。この後はオーナーと相談して、あと一番大事なのは
ソダシ自身の状態なので終わったばかりで何とも言えません。いつも大勢のファンの皆さんに応援してもらい有難いと思っています。これからも強い
ソダシを見せることが出来るよう頑張ります」
2着
ファインルージュ(
C.ルメール騎手)
「直線まではスムーズでいい感じでしたが、前の馬が外に出た時にタッチするような感じで躓いてしまいました。その後は内側から伸びてくれました。その中での2着は信じられません。すごく良い脚を使いました」
3着
レシステンシア(
横山武史騎手)
「個人的にはマイルは長いかなと思っていましたが、この馬の根性に救われました。折り合いがつきましたし、接戦の3着でよく頑張ってくれました」
4着
ローザノワール(
田中勝春騎手)
「やったと思ったのですが...。ハナを主張しましたし、そんなに行きたい馬もいなかったので行かせてもらいました。ペースを落とさないように走れればと思っていましたし、いい感じで走ってくれました」
5着
ソングライン(
池添謙一騎手)
「良い状態に仕上げてくれましたし、返し馬の感じも良かったです。ゲートは普通に出たのですが、ゴチャつきかけたので出して張っていくよりも、スムーズさを優先して引いて位置取りが悪くなりました。そこが一番の敗因です。3コーナーで躓くところがあって、スムーズさを欠きました。この馬なりに伸びてくれましたが、最初がスムーズにいかずうまく乗れず申し訳ありませんでした」
6着
デアリングタクト(
松山弘平騎手)
「マイルでしたがスタートをしっかり出て、勝ち馬の後ろの良いポジションを取れてしっかり流れに乗ってくれました。最後までよく頑張ってくれました。一年以上の休み明けでここまで走ってくれました。馬が頑張ってくれましたし、ここまで携わった全ての人に感謝したいです。これを機に無事に行って一緒に歩んでいけたら良いなと思います」
7着
アブレイズ(
菅原明良騎手)
「マイルが初めてというのもあって、ゲートを出て狭くなるシーンがありました。位置取りが後ろになりましたが、最後本当に良い脚を使って力のあるところを見せてくれました。スムーズならマイルも悪くないです」
8着
アカイイト(
幸英明騎手)
「テンに少し忙しい感じでした。これまで長い距離に使っていてテンに出していく競馬をしていない分だと思います。ただ最初のテンだけついていければマイルでもやれそうな感覚は掴めたので、あとは慣れだけだと思います。ここを経験したことで変わってくると思います」
9着
シャドウディーヴァ(
坂井瑠星騎手)
「終いに賭ける形で最後まで、ラストまでしっかり脚を使ってくれました。展開やメンバー次第ではまだやれる感じがします」
10着
ミスニューヨーク(M.デムーロ騎手)
「他の馬のゲートの出が速かったですが、自分の馬も結構出てくれました。ただ最後もう少し伸びるかと思いましたが、瞬発力が足りなくてジリジリとした感じになってしまいました」
11着
ディヴィーナ(
武豊騎手)
「良いスタートを切れて良いポジションかと思っていたのですが、向正面で押し込まれてしまい、ポジションを下げるような形になったのが少し痛かったです。いずれ重賞を勝てる馬だと思います」
12着
レイパパレ(
川田将雅騎手)
「こういう結果になって申し訳なく思います。改めてこういう走りになった理由を探っていきたいと思います」
13着
テルツェット(D.レーン騎手)
「ゲートが開くタイミングで頭を振り上げてしまい、残念なタイミングになってしまいました。大外枠というのも後ろのポジションになってしまったと思います。直線に向いて手応えが良かったです。時計を見ると最後の600m、400mは良い脚を見せてくれました。スタートの分と大外でしたね。それでも一生懸命走ってくれて、良い走りをしてくれました」
16着
クリノプレミアム(
松岡正海騎手)
「能力を出し切る競馬で
ソダシと一緒の位置につけられました。力をつけています。このコースが向かなかっただけで、同じメンバーでもコーナー4つならやれると思います」
17着
マジックキャッスル(
戸崎圭太騎手)
「追走はスムーズにできましたが、コーナーぐらいから手前を替えていました。トモにもう少し身が入ってくると良いですね」
18着
メイショウミモザ(
鮫島克駿騎手)
「前回と違って輸送があって、GIの雰囲気もありますし、目に見えない精神的な部分が影響していたと結果的には思います。対応できる時計ですし、また改めてですね。これが良い経験になってくれればと思います」
ラジオNIKKEI