オークスまでに2400mを経験する馬はほとんどいない。未知の距離を走り切るためのスタミナや底力が大いに試されるため、馬が持つ地力はもちろんだが、加えてここに至るまでにどれだけ余力を残してきたかということも勝敗を分けるポイントになってくる。
1.キャリア数に注目
過去10回の好走馬の大半はキャリア5戦以内だった。キャリア6戦の馬は[2-0-2-34]で複勝率10.5%、7戦以上の馬は[0-0-1-44]で複勝率2.2%。
2.上がりが使えるか
過去10回で、前走の上がり3ハロンが3位以内だった馬が8勝。1位だった馬に関していえば、[5-3-2-19]で複勝率34.5%にも上る。対して、4・5位だった馬は[1-4-0-31]で複勝率13.9%、6位以下だった馬は[1-1-4-70]で複勝率7.9%。
3.小型馬が頑張れる
過去10回の
桜花賞勝ち馬の平均馬体重が473.2kgであるのに対して、
オークスは455.8kgで、17.4kgも開きがある。14年の
ヌーヴォレコルト(444kg)や16年の
シンハライト(422kg)は
桜花賞から着順を上げて勝利するなど、小型馬が大型馬と互角以上に戦えるレースであると言える。
ルージュエヴァイユは前哨戦の
フローラSで5着に終わったが、前残りの馬場と展開だったことを踏まえれば見直す余地は十分あるだろう。これまでの立ち回りからして距離延長はプラスに働く可能性が高そうで、GIのメンバー相手でも好勝負を期待する。