5月29日に東京競馬場で行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。
トライアルレース・
プリンシパルS(L)を勝利した
セイウンハーデス(牡3、栗東・
橋口慎介厩舎)が、デビュー以来のパートナー・
幸英明騎手とのコンビで世代の頂上決戦に挑む。
セイウンハーデスは父
シルバーステート、
母ハイノリッジ、母の
父マンハッタンカフェという血統。
昨年10月に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。単勝1番人気に応えて勝利を飾ると、4走目の
毎日杯(GIII)では重賞初挑戦ながら4着に健闘。続く
プリンシパルSでは
ドーブネ、
セレシオン、
グランディアなど同世代の良血馬を相手に力強く直線抜け出して勝利。関西馬の勝利は2015年の
アンビシャス以来だった。
牝系を辿ると小岩井の名牝系・フロリースカツプに行き着く。1960年ダービー馬
コダマ、1998年ダービー馬
スペシャルウィーク、2007年ダービー馬
ウオッカなどを輩出した一族で、近年の活躍馬は昨年の
大阪杯覇者
レイパパレなど。父
シルバーステートはデビュー前から素質の片鱗を見せ、注目されながらも度重なる故障で現役を引退した「未完の大器」。種牡馬入り後は多数の繁殖を集め、初年度から
桜花賞2着の
ウォーターナビレラなどを出している。
セイウンハーデスは世代を受け継ぐ夢を掴めるか、要注目である。