現地時間16日、フランスの
M.ミシェル騎手は、かねてから騎乗を希望していたアメリカに向けて出発した。
今後はケンタッキー州ルイヴィルを拠点として
チャーチルダウンズ競馬場などで、冬場はフェアグラウンズ競馬場(ルイジアナ州)などで騎乗することを計画している。ミシェル騎手の夫
フレデリック・スパニュ氏がかつてエージェントをしていた、ヴァンサン・シュミノー騎手も今年に入って現地に滞在している。現地騎乗エージェントは英米で有力馬主のレーシング
マネージャーなどを歴任した経歴を持つジェーン・ブキャナン氏。
コ
ロナの影響で、日本のNARでの短期免許取得は今年も難しいと考えており、
JRA通年免許取得については今秋、可能ならチャレンジしたい意向。
出発を直前に控えたミシェル騎手が、新たな挑戦に向かう意気込みを語ってくれた。
【ミシェル騎手のコメント】
「長期滞在でアメリカの競馬に騎乗することは以前から私の夢でした。2020年に南関東でお世話になったあとアメリカに渡って騎乗する計画があったんですが、コ
ロナの影響で不可能となりました。ここにきてようやく渡航が可能となりましたので、“世界のどこでも乗れる騎手”を目標にした活動を再開しようと思いました。
アメリカの就労ビザが13日に取得できたので、17日からケンタッキー州ルイヴィルでの生活を始めます。現地には家族ぐるみの友人のシュミノー騎手がいるのでお世話になるつもりです。
チャーチルダウンズ競馬場近く、キーンランド競馬場からは1時間程度のところに滞在します。
エージェントのブキャナン氏とは5年間の契約を交わしました。この期間等は変更が可能です。彼女は以前から私がアメリカ競馬でもいい騎手になれると考えてくれていて、私を担当できるならと騎手エージェントの資格を取られたんです。
私はダート競馬が好きですし、日本のNARで学んだ経験がアメリカでも生きると信じています。アメリカでは女性騎手にも、もっとチャンスが与えられていると思います。
シャンタル・
サザーランド騎手、
ソフィー・ドイル騎手など素晴らしい女性騎手が活躍していますし、引退された
ロージー・ナプラヴニク騎手、
ジュリー・クローン騎手などのスーパースターがアメリカにはいます。彼女たちは大きなレースに騎乗し、勝っています。
日本のファンの皆さま、私の日本への愛情と日本のジョッキーになりたい気持ちに変わりはありません。今回の私のアメリカでの騎乗を応援してください。皆さまにお会いできる日を楽しみにしています」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba.com)