第14回
川崎マイラーズ・SIIIが5月18日、
川崎競馬場のダート1600mで行われる。過去10年では1番人気の馬が【5-1-0-4】と人気サイドでの決着が多い一戦だが、20年は1番人気の
カジノフォンテンが5着で上位人気馬が総崩れ。8番人気の
グレンツェントが勝利し、2着は5番人気の
リッカルド、3着は6番人気の
キャプテンキングで3連単19万4040円だった。17年も5番人気の
リアライズリンクス、8番人気
トロヴァオ、13番人気
ポイントプラスで決まり、3連単は107万6210円。大番狂わせもあり得る、初夏の南関マイル王決定戦だ。
昨年の覇者・
モジアナフレイバーが今年も参戦。前走の
京成盃グランドマイラーズは不良馬場がたたって直線で伸び切れず勝利は逃したが、それでも果敢に前を狙う闘志を見せ、0秒5差の4着に粘り込んだのはさすが。2走前の
根岸Sも0秒6差の7着と、中央馬を相手に互角の勝負を展開しており、7歳となっても衰えはない。昨年のこのレースはスタートでつまずき後方からとなったが、馬群をこじあけながら順位を上げ、直線は豪快に脚を伸ばしての勝利。その内容から、今年も優勝候補の筆頭は揺るがない。
グレンツェントは
JRA所属時、
レパードS、
東海Sを制覇した実力派だ。20年のこのレースに加え、同年の
スパーキングサマーカップを勝利しており、これまで川崎は【4-0-1-1】。2走前の同舞台で行われた多摩川オープンは上がり最速で、鮮やかな差し切りを決めており地力の高さを証明した。前走の
京成盃グランドマイラーズは6着と
モジアナフレイバーに先着されているが、その差は0秒2とわずか。得意舞台で逆転を狙う。
昨年の3着馬、
ファルコンビークも怖い存在だ。川崎転入後は【3-1-1-3】で掲示板を外したのは1戦だけ。負けたレースも、すべて勝ち馬とコンマ差という安定感を見せている。前走は
トライアルのスパー
キングマイラーズチャレンジに参戦。勢いよくスタートを出て主導権を奪い、直線ではさらに勢いを増して脚を伸ばし、5馬身差勝利と圧巻の走りでここへの切符を手に入れた。1枠1番と絶好の枠を引き当てた今回、初重賞制覇の期待がかかる。
実績では
コズミックフォースの右に出る馬はいない。
JRA所属時、
プリンシパルS制覇から駒を進めた
日本ダービーで3着。大井転入後は
勝島王冠をVと力を示している。地方転向後、1600mは2戦2勝。川崎の馬場も経験済みだ。休み明けでも、地力の高さは折り紙付きで、いきなりがあっても不思議はない。
さらに、前走を早め先頭から3馬身半差で押し切り勝ちした
チサット、地元川崎の
ゴールドホイヤーなども展開ひとつ。目が離せない。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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