「
オークス・G1」(22日、東京)
メンバー最多タイとなる8戦のキャリアを誇る
パーソナルハイ。今春もコンスタントに使われているが、疲れどころか出来はさらに上向いており、本番でのV獲りへ気配は上々だ。強い精神力を武器に頂点を極めるか。
G1に向けて本番直行も珍しくなくなった昨今だが、“矢作イズム”において
桜花賞6着→フ
ローラS2着のローテは強行軍のうちには入らない。トップステーブルが樫に送り出す
パーソナルハイ。1週前追い切りは併せ馬でハードに追われ、栗東坂路で4F51秒9-37秒8-12秒9をマーク。これだけやれるのは出来がいい証拠と言えるだろう。
担当の福岡助手も状態面に太鼓判を押す。「フ
ローラSの後、カイバ食いがさらに良くなった。レースを使ったことで、毛ヅヤや肉付きがさらに良くなっています。いつもこちらの期待のさらに上を行ってくれる馬。自信を持って、このローテでも大丈夫だと言えます」。馬体重も現在468キロ(前走時は456キロ)。ここまでは思惑通りに来ている。
セールスポイントは「精神力。世代トップクラスのものがある」(同助手)。タフな戦いに強い点は、もう1頭の担当馬
ユニコーンライオンに相似する。「性格は違いますが、タイプは似てますね。オンとオフの切り替えが早い。精神力が強いので、しっかり調教を積めるし、この距離も克服できると思う」。初の二四はむしろ望むところだ。
手綱を取るのは02年
スマイルトゥモロー以来のVを狙う
吉田豊。矢作厩舎&
吉田豊といえば、3月の
ドバイターフを沸かせた
パンサラッサの粘走が記憶に新しい。「現状では、気分良く自分のリズムは走るのが一番いいのでは。まあ、3回乗っていて、この馬のことはよく分かってくれていますからね」と仕上げ人。長所を生かし、その名の通り“自己最高記録”を更新してみせる。
提供:デイリースポーツ