5月29日に東京競馬場で行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。前走、
京都新聞杯を中京芝2200mの日本レコードで制した
アスクワイルドモア(牡3、栗東・
藤原英昭厩舎)が
岩田望来騎手とのコンビで世代の頂点を狙う。
アスクワイルドモアは父
キズナ、
母ラセレシオン、母の
父ゼンノロブロイ。伯父に2010年の
青葉賞(GII)覇者
ペルーサがいる血統。
昨年7月に函館競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。3走目に未勝利戦を勝利し、続く
札幌2歳S(GIII)では後の
皐月賞馬
ジオグリフに次ぐ2着に好走、2歳GI・
ホープフルSにも出走した。前走の
京都新聞杯では出走馬12頭のうち単勝8番人気の伏兵評価を受けたが、前半800m通過が46秒1というペースの中、他馬と接触するアク
シデントがありながらも直線で力強く抜け出し、中京芝2200mの日本レコードを更新する2分9秒5というタイムで重賞初制覇。父
キズナとの同一重賞制覇を果たした。通算成績は7戦2勝。
母ラセレシオンの全兄
ペルーサはデビューから無傷4連勝で
日本ダービーに挑み、
エイシンフラッシュ、
ヴィクトワールピサ、
ローズキングダム、
ルーラーシップ、
ヒルノダムールなどの強敵が揃う中で単勝2番人気に支持された。怪物の素養は同馬にも色濃く受け継がれている。伯父の雪辱を果たし、父
キズナとのダービー親仔制覇なるか、要注目である。