「
オークス・G1」(22日、東京)
デビュー8年目の
野中悠太郎騎手(25)=美浦・根本=が待ちに待ったG1初騎乗を迎える。パートナーは自身の騎乗で、
ミモザ賞を鮮やかに逃げ切った
ラブパイローだ。
18日の最終リハで状態を確認。直線軽く気合をつけ、4、5馬身追走した併走馬に内から1馬身半先着した。6F86秒6-39秒3-12秒4の時計に、野中は「最後まで集中させるために軽く気合をつけました。それだけ反応が良くなっていますね」と満足そうだ。
3年前の
ホープフルSでG1騎乗のチャンスはあった。自身の手綱で新馬戦Vに導いた
ガロアクリーク(現5歳オープン)だったが、直前になってインフルエンザを発症し、厩舎の先輩・丸山に乗り代わった。それだけに「馬は順調。あとは人間の体調だけですね」と気を引き締める。
「世代のトップを争う舞台。乗せてもらえるだけでありがたいし感謝しています。距離は延びていいタイプ。まだ緊張とかはないけど、とにかく馬の力を出せるように乗りたいです」とキッパリ。実績から大きな人気は集めそうにない。先々週のNHKマイルCは18番人気馬が3着。先週のヴィクトリアMも18番人気馬が逃げて4着と見せ場をつくった。若さあふれる思い切った騎乗で、今週こそ一発があるかもしれない。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ