快挙達成は目前だ。ルーキーの
今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島=が、15日新潟3Rの
エイミーバローズで9勝目。既に同期で単独首位に立ってはいたが、歴代のJRA女性騎手による1年目の勝利数でも、増沢(旧姓・牧原)由貴子、前原(旧姓・西原)玲奈と並び1位タイとなった。
「たくさんいい馬に乗せてもらっているおかげ」と感謝の言葉を口にした聖奈。19年から女性騎手の負担重量が永続的に軽減されたことにも触れ、「先輩方とは環境も違いますし、先輩のおかげで今がある。
リスペクトの気持ちは常に持っています」と頭を下げた。
新潟開催は5勝を挙げて単独トップ。中でも、14日に父・康成助手が所属する飯田祐厩舎の
モズミツボシで挙げた勝利は格別だっだ。「1カ月前ぐらいからびっしり乗り込んでくれました。父の手掛けた馬と一緒に勝ててうれしかったです」と笑顔。後日、父を食事に誘い親孝行したという。
今週の土日も新潟で14鞍に騎乗する予定。記録更新はもちろん、見据えるのはさらにその先だ。「今後の後輩ジョッキーに、抜かせないように圧倒したい。圧巻の数字で」と冗談っぽく語るが、その目は真剣そのもの。今後も記録を塗り替えていくであろうルーキーから、目が離せない。(デイリースポーツ・島田敬将)
提供:デイリースポーツ