「
オークス・G1」(22日、東京)
2頭出しで挑んだ高野勢はレーン騎乗の
スタニングローズが2着、
桜花賞の逆襲に燃えた横山武の
ナミュールが3着と、あと一歩の銀&銅メダルだった。
スタニングは好スタートからインの5番手、一方の
ナミュールは勝ち馬を右前方に見ながら中団でレースの流れに乗った。ともに抜群の手応えを残したまま勝負の直線へ。外へ持ち出した前者に対し、後者は進路を内へ。ラスト100メートル地点ではそろって先頭争いのシーンもあったが、最後は
桜花賞馬の意地の前に屈する形となった。
10番人気を2着に導いたレーンは「直線で反応を見せてくれたし、とてもいい馬。1頭だけ、G1馬に負けちゃった」とサバサバ。横山武も「一番の課題は折り合いだと思っていた。返し馬を工夫したことがつながった。落ち着いて走れたし、今後に生きる内容でしたね」と納得の表情でうなずいた。
高野師は「2頭ともよく頑張ってくれた。勝ち馬が一枚も二枚も上でしたね。
スタニングローズは持てる力を十二分に出せたと思うし、
ナミュールも能力は出せた。これからの成長が楽しみです」と満足そうに振り返った。当然、悔しさはあるが、その中にもこれからの“光”を見つけられた敗戦だった。
提供:デイリースポーツ