「
日本ダービー・G1」(29日、東京)
史上25頭目の春2冠を目指し、
皐月賞馬
ジオグリフが最終リハで躍動。馬なりながら、ラスト1Fは11秒4と鋭い脚さばきを披露した。未知の距離など課題はあるものの、手綱を取るのは何と言っても“令和のダービー男”福永。円熟の手綱に導かれ、同世代7522頭の頂に立つ。
態勢は万全だ。
皐月賞覇者
ジオグリフが、3冠ジョッキーを背に確かな脚取りで美浦Wを駆け抜け、さらに進化した姿を見せつけた。
前走時にもパートナーを務めた
ブレッシングレイン(5歳1勝クラス)を追走し、4角で内からじわりと間合いを詰める。派手なアクションこそなかったが、気合をにじませながら6F83秒2-38秒5-11秒4で併入フィニッシュを決めた。
感触を確かめた福永は「力強さが増していたし、しっかり地面を捉えた走りでいい進化を遂げられている」と納得顔。木村師も「短期放牧からいい状態で帰ってきて、
皐月賞と同じような状態に持ってこられたと思います」と状態面に太鼓判を押した。
課題は2F延長だが、福永は「走らせてみないと分からないが、操作性の高い馬で、乗り難しくなることはない」と立ち回り次第で克服は可能という見立てだ。さらに、今週からCコースを使用するため「トラックバイアスをどう味方につけられるのか。そこが重要」と、進路の見極めを勝利の鍵に挙げた。
鞍上自身は18年
ワグネリアンで悲願のVを果たし、20年
コントレイル、21年
シャフリヤールでダービー計3勝。今年は前人未到の3連覇が懸かる。「それだけチャンスがある馬の依頼を頂いているのは光栄なこと。今回も有力馬の一頭と臨めるので、
モチベーションが上がっています。一番いい結果でお応えしたい」。勝ち方を知る“令和のダービー男”が、
皐月賞馬を史上25頭目の2冠馬へエスコートする。
提供:デイリースポーツ